
皮膚科・小児皮膚科
皮膚科・小児皮膚科
皮膚の病気は、年齢や体質、環境などにより非常に多種多様で、原因もさまざまです。赤ちゃんの肌トラブルから、思春期のにきび、加齢による皮膚の変化まで、症状や治療法は一人ひとり異なります。私たちは、新生児からご高齢の方まで幅広い世代の皮膚疾患に対応し、患者さまの「肌のかかりつけ医」として丁寧な診療を心がけています。
皮膚の異常は「見える」ために不安を感じやすく、また、かゆみや痛みが日常生活の質を大きく下げてしまうこともあります。とくにお子さまの皮膚は大人に比べてバリア機能が未熟で、乾燥しやすく、感染にもかかりやすいため、早めのケアがとても大切です。
また、皮膚の症状をきっかけに内科的な疾患が発見されるケースもありますので、「たかが皮膚のこと」と放置せず、すぐ受診することをおすすめします。
近年、皮膚疾患の治療は大きく進歩しており、さまざまな新しいお薬や治療法が登場しています。以前は他の診療科で対応していたような症状も、現在では皮膚科でより専門的かつ効果的に治療できるようになっています。
正確な診断と、最新の知見に基づいた治療を受けるためにも、皮膚トラブルは皮膚科専門医にご相談いただくことが大切です。
小さな変化を見逃さず、毎日を心地よく過ごしていただけるよう、私たちが全力でサポートいたします。ご家族皆さまの皮膚の健康を守るパートナーとして、お気軽にご相談ください。
皮膚の異常や気になる症状があれば、年齢問わずご相談ください。
外的刺激(洗剤・汗・花粉など)やアレルギー、ウイルスなどが原因で発症します。ステロイドや保湿剤などを用いた外用治療が中心です。
突然現れて数時間で消える発疹が特徴です。アレルギーやストレス、感染が引き金になることが多く、抗ヒスタミン薬などの内服で治療を行い、難治の場合は注射薬(ゾレア®など)を使用することもあります。
乾燥やアレルギー、皮膚バリアの低下が関係し、かゆみの強い湿疹が繰り返し現れます。発育やメンタルにも影響を及ぼすことがわかっており、早期からきちんと皮膚症状をコントロールすることが重要な疾患でもあります。最近はステロイド以外にもさまざまな種類の外用薬や内服薬(オルミエント®など)、注射薬(デュピクセント®など)が発売され、その人の状態に合わせた治療が可能となっております。
皮脂の分泌や毛穴の詰まりが原因で、思春期だけでなく大人にも多く見られます。外用薬(抗生物質、過酸化ベンゾイル製剤など)や内服薬(抗生物質、ビタミン剤、漢方薬など)を用いて、炎症の抑制と再発予防を行います。場合によっては自費診療による治療を行うこともあります。
乳児期に多くみられる皮膚トラブルで、皮脂の分泌や摩擦、排泄物による刺激が原因です。適切な洗浄と外用剤による保湿・炎症ケアが重要です。
単純ヘルペスウイルスが原因で、口や外陰部に小さな水ぶくれができる疾患です。抗ウイルス薬による治療が行われますが、ウイルスが神経節に潜伏するため、免疫力が低下すると再発しやすくなります。現在は、発疹が出現する前に内服して治すPIT療法もあります。
水ぼうそう(水痘)と同じウイルスが原因で発症し、神経に沿って痛みと水ぶくれが出現します。顔に生じると、目や神経に影響を与えることがあります。抗ウイルス薬や鎮痛薬を使用し、早期治療が重要です。場合によっては入院が必要になることもあります。
細菌感染による水疱やかさぶたが特徴で、特に子どもに多く見られます。抗菌薬と適切なスキンケアで治療します。
乳幼児に多く、季節性の流行もあります。ウイルスによって皮膚に水疱や赤みが生じることがあり、発熱を伴う場合もあります。必要に応じて抗ウイルス薬や対症療法を行います。
赤く盛り上がった発疹に白い鱗屑が重なる慢性疾患で、かゆみは半数程度にみられます。他にも爪異常、関節炎、眼症状、心血管疾患などを伴うこともあり、全身性の炎症性疾患と言われております。そのため、寿命にも影響することが分かっており、皮膚症状をしっかりコントロールすることが大切です。治療は外用薬、内服薬(オテズラ®など)、注射薬(コセンティクス®など)、光線療法となります。
ある日突然、コインのような形で髪の毛が抜け落ちてしまう脱毛症です。頭部に一つだけ現れることもあれば、複数箇所に広がったり、まゆ毛や体毛にまで及ぶケースもあります。
原因としては、自己免疫の異常が関与していると考えられており、自分の免疫が毛根を攻撃してしまうことで脱毛が起こるとされています。ストレスや体調の変化がきっかけになることもありますが、必ずしも明確な誘因があるとは限りません。
治療には、外用薬や光線療法、局所免疫療法、注射、内服薬があります。軽症であれば自然に改善することもありますが、再発することも多く、根気よく治療を継続していくことが大切です。
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によってできるいぼで、手や足、顔などさまざまな部位に現れます。最初は小さな盛り上がりでも、周囲に広がったり数が増えることもあるため、早めの治療が大切です。治療は、まず液体窒素や漢方薬の内服などを行います。液体窒素などを繰り返し行っても難治の場合は、外科的切除、CO2レーザーや自費にはなりますが抗がん剤で使用されるブレオマイシンをイボに直接注射する方法なども検討します。
ウイルス感染による小さなドーム状の水疱ができる病気で、プールなどで感染が広がりやすくなります。自然治癒も期待できますが、数が少ないうちに治療を行うことが推奨されます。ピンセットによる摘除、液体窒素療法、漢方治療などが用いられます。
白癬菌というカビが原因で、足の皮めくれや爪が白く分厚く変形したりします。その他にも皮膚であれば全身のどこにでも感染することがあります。抗真菌薬の外用や内服で治療します。
歩き方や関節の変形などが影響し、同じ部位に刺激を受け続けることで皮膚の一部が厚くなり発生します。芯ができると痛みを伴うことがあります。メスなどを使った角質除去や皮膚の軟化剤を使用します。
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